詩人:USAGI
いつかの朝 部屋に戻り
いつもの様に部屋着に着替えた
ネックレスとピアスをテーブルに置いて
落ちかけたメイク洗い流した
「さてと」寝ようかと思ったその瞬間に
それはそれは重い溜め息が出て
気がついた
ヒトの前じゃ 常に気張って
暗い背中は見せちゃいけないと
イイところを見せるどころか
マスク作って 磨いて それをただ
かぶって 装って ただ窮屈な
ショーケースに自ら入ってるだけだった
その重い重い溜め息は
本当は溜め息ではなくて
狭すぎて いつか酸欠になる
ショーケースを開けてから
初めての呼吸だった