詩人:柚
夢の奥深くで
眠っていられたらいいのに
静かな蒼に
囲まれ口ずさむ歌
風に乗ればいいと思うのは寂しさ
戸惑い 知らぬ内に流した涙は冷たく
ぬぐった手は白く震えていた
感じたことの無い温もりを求めるのは
誰も同じで
自分しか見えない旅人が
いつまでも彷徨い歩き続けている
ここにあるよと言ってくれれば
すぐわかるのになんていうわがままは
花が散るような思いと似ている
手を握ってほしいという願いは
流れ星に託す思いと似ていた
自分の足で立っているのが辛くて
誰かの為に生きたいと思った
支えたい思いと支えられたい気持ちがぶつかり
また涙ばかりが
泉のようにあふれ出るばかり
愛が愛で返されるのなら
どんなにいいことか
私が私であればどんなに楽か
叶わない思いは永久に輝き続け
いつまでもこの心を強く締め付ける