詩人:剛田奇作
社会の顔は
冷酷殺人犯からはじまり、仏のような温かい人までの中間
のんびりカメさんから、せっかちウサギさんの間
引きこもりおたく劣等生から、塾通い天才堕天使と
すべてを悟る影の傍観者の間
夢をみているピーター・パンと戦争を企てる官僚の間
社会の顔
厳粛で、ぬかりないひとつの数式
冷酷なほど全うする法則
誰にも実体をつかめないが
その刻々と変わる
読解困難なアルゴリズムは
不定期更新なのか…
一万年間、変わっては、いないのか…
冷酷なほど、神秘
深遠で、明快?
社会の顔
2008/12/22 (Mon)