詩人:ゆなぎ
触れたいだけの掌なんていらない
そこに感情がないのなら
それは無機物とかわらないから
あの雨の夜
君に触れた手は確かに震えていて
僕の隠せぬ思いが抱き寄せる君に
伝わってしまうのではと 不安だった
あれから、どれ程の時間が流れて
僕らすれ違ってしまったのかな
当たり前過ぎでわからなくなってしまう程
もう震え無くなってしまった手を
そっと二人、握りしめたままだった
ずっと夢の中にいられたらいいのに
叶わないから、二人解いた
そっと、握りしめたままだった手を
2015/12/27 (Sun)