詩人:慎也
逃れるべきものは無味乾燥
切なさに満ちる荒野の途中
夕陽に包まれて
約束のベンチでいつもの僕ら
何もかもは知れないけれど
見えるかな
誰にも見せない景色
まだ残る
それはお互いの夢
隠し持ったままで
お別れだ
住めば都
いずれは時が僕らを引き離のに
いずれは悲しい別れがあるのを知っているのに
住めば都
だけど楽しい出会いは刹那の記憶に移りゆく
2人の思いはもう言い尽くしたのかな
沈黙が目立っている
沈黙の都
埋め合わせのフレーズも
もう底を尽きたのかな
ばいばい
涙のないクールな姿が
夕陽に輝いているよ
感傷に浸る姿が似合わない
最後くらいは
あなたと笑い合って美しく終わりたい
先を見据えた君の目
逆光で黒く映った背中
夢を奏でている
風に沿って
空を駆け上がってゆく
また会えるといいな