詩人:理恵
雪が溶けた手のひらで何もつかめない気がした何も残らない気がした踏みしめた足跡に黒い粒が顔を出す手は白い雪をかすめて足は躓く石を見つけただけ息を吐いたら目の前はかすんでかじかむ手を暖める勇気もなくてただ、悲しくなった。2018.1.23