詩人:千波 一也
ええ、確かに見ましたともそれはそれは物静かな横顔でついつい見とれてしまうほどでしたから間違いなどありませんあれは確かに月でしたただ、あれが水の中だったのか外だったのかと訊かれるとわかりませんが生憎、こちらも思案している途中でしたからなにか、思い出していたんじゃないでしょうかそこらじゅう水の匂いで溢れていましたよいや、今もですがええ、間違いなく