詩人:甘味亭 真朱麻呂
灰色の空が泣いている 誰かの叫びは聞こえない 届かない 雨音にかき消されて 空の泣き声にかき消されて 雷鳴がピシャリとどこかで聞こえて僕は閉じこもる 心を閉め切りにして 僕は閉じこもる 膝を抱えるようにして 僕は閉じこもる 雨の音がうるさいから 耳障りだから 僕は逃げるように 部屋に閉じこもる僕には 空の悲しみ 慰めることなんて できないから だか ら 僕は閉じこもる何もかもから逃げるように。