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詩人:ひこ星
やっと返事が聞ける。
教室のアイツの机の上には、手紙があった。
どうせ、誰も来ないから、その場であわてて、手紙を読んだ。
え〜 まぢかよ 僕は肩を落とした。
また、名前を書き忘れていたのだ…
もうこの際、直接言うしかない。
僕は決めた。明日、直接言う。
昼休み・・・
「○○。ちょっといい」俺はアイツを呼んだ。
首をかしげながらも、アイツはついて来ていた。
中庭の廊下に出た所でアイツが
「なんなの?どこまでいくの?」と言った。
どこまで行くかなんて、考えてなかった。
「あのさぁ、俺おまえのこと好きだ」思い切って言ってみた。
一瞬、時間が止まったみたいだった。
アイツが「プッ」と吹いて、いきなり笑い始めた。
「なんで笑ってんだよ。こっちは大真面目なんだからな。あんな手紙まで書いて」のくは言った。
笑いながら、アイツは話始めた、
「だって、うれしいけど、○○が・・・」
今度は泣き始めた。
「付き合って下さい」アイツが言った。
最高の瞬間だった。
この日のための文通だったのかもしれないな。そう思った。