詩人:n
君と手をつなぎ歩いた桜並木
少し坂道
少し息の切れた君の手を引いて
君と初めて過ごすこの季節
少し暖かく
少し肌寒い
でも君と繋がってる手は
恥じらいと緊張で汗ばんでるよう
それを隠すようにベンチに腰掛ける
さっきコンビニで買ったおにぎりふたつ
違う中身をふたりで半分こ
一本のペットボトルを半分こ
また来年も一緒に来ようね
そう言った桜色の君の唇に見とれながら
僕は頬を桜色に染めながら
再来年もな。と答える
ずっとこんなふたりでいたい
そう願いながら
散りゆく桜をふたり眺めた。
2005/06/08 (Wed)