詩人:あいる
水の中から見上げた空は緑に近い青だった
こんな素敵な空を見たから人は緑を青と呼ぶのかもしれない
ふと、そう、思った
木でできたギターに小さな空が映っている
木陰は風を蓄えては陽射しに流している
自分を見失った自分は見失った自分を探している
夏の強かに羽を広げる樹の葉が青かった
きっと、この、色も
空に落とした想いが波紋を広げる
どこまでも空は澄みきっていく
想像のなかには、水とか樹とか空の境界線は創れない
ふと、そう、
想った自分が此処にいた
汚れていた自分に
広がれ波紋
2006/02/26 (Sun)