ホーム > 詩人の部屋 > あいるの部屋 > 想像の中庭

あいるの部屋


[11] 想像の中庭
詩人:あいる [投票][得票][編集]

水の中から見上げた空は緑に近い青だった


こんな素敵な空を見たから人は緑を青と呼ぶのかもしれない


ふと、そう、思った


木でできたギターに小さな空が映っている


木陰は風を蓄えては陽射しに流している


自分を見失った自分は見失った自分を探している


夏の強かに羽を広げる樹の葉が青かった


きっと、この、色も


空に落とした想いが波紋を広げる


どこまでも空は澄みきっていく


想像のなかには、水とか樹とか空の境界線は創れない


ふと、そう、

想った自分が此処にいた


汚れていた自分に

広がれ波紋

2006/02/26 (Sun)

前頁] [あいるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -