詩人:ナナエ
君が夢に出てきたことは
何度かあったんだ
でもそのたびに君は
寂しそうな顔をして遠ざかり
近づこうとすると夢は覚めてしまう
君に拒絶された
そんな気がして怖くなる
僕の心の奥のそのまた奥は
恐怖心でいっぱいなんだ
君に避けられるのが怖い
君に嫌われるのが怖い
君が僕の前から
いなくなるのが怖い
だから必死で
君をつなぎとめていたくて
ウソだってついてしまう
そんなの偽りだってわかっていても
君を失いたくないんだ
でも密かに最近思ってる
このままでは僕は君に
一生近づけないって
偽りは偽りを生むだけだから