詩人:桂林
君は覚えているだろうか
いっしょにコスモスの種を蒔いたことを
「芽、出るかな。」
「あぁ、きっと出るさ。コスモスは強い花だから。」
あの時の君の笑顔が頭から離れない
君と悲しみを分ち合いたかったのに
突然君はいなくなってしまった
僕が君を思うほど
君は僕を思っていてはくれなかったんだね
僕は本当の笑顔の君を
見たことがなかったんだね
白くて冷たい君に笑顔が甦り 涙が止まらない
何故君はいつも自分の殻に閉じこもってばかりで
周りを見てはくれないのだろう
自分が憎くて どうしようもなくて
僕が そんな僕ができたのは
君が心から笑っていられるように
コスモスの花束をおくるからね