詩人:鱗子
貝はきおく。する。 海の音。君は純で、私は濁程よい愛しさがあったとしてそこに川があれば魚の様に笑って泳いでいく。貝はきおく。する君の音それを、てを重ねて守るように君の私の涙を波音に溶かして消息を気遣う。貝はあたまが愛しくて仕方がなくなる。君の、暗い深海の声を忘れず、きおくする。