詩人:トケルネコ
揺れうごく雲間に 想い挟まして
傷しみるレコードは 永遠に詠唱す
『センソウハンタイ!』
肌のない足はきっとマネキンで
指のない手じゃ裏ピースすらできゃしない
三分待ったらすべてを答え
四分過ぎたらすべてを忘れる
コマーシャルの神様は地球規模で殖えてゆく
セケンは朝も夜もない掃除機 飲み込んだものはゴミに変える
その空の風景はカラスの翼
その雲の面影は巨大なハトの糞
『ゲンバクハンタイ!』
誰かが足を踏み入れて
舌を無くして記者会見
首を捻れば空の藍
藍の下には象しかいない
声すら吸い込むカタチのない鼻
その島の建前は自由であること
その島の本質は二枚舌であること
『ヤスクニハンタイ!』
ピッカピカなホコリもないレコードは
過ちは繰り返しませんと繰り返す
『ニッッッポンハンタイ!!!』