詩人:EASY
僕は今
昼下がりの外に居る
何が下がっているのかよく分からないが
とにかくこれは
一般的な昼下がりなのだ
昼下がりというのは
うんちくではなく雰囲気なのだ
僕は
昼下がりの道に居るのだ
一人のサラリーマン風の男が歩いている
サラリーマンと言うよりはプロレスラーの様な男だ
ガタイは良いし
顔つきもプロレスラーらしく覇気がある
もしかしたらプロレスラーかも知れないくらいだ
ふと僕は思った
僕は一体
彼の何を見て
彼の何を判断しているのだろうか?
僕は
少し訳が分からなくなった
プロレスラーとサラリーマンの境界線を
曖昧にする男と僕との距離は
少しづつ離れて行くのだが
僕の想像力だけは
その男に近づいているのだ
その曖昧な想像力だけで
この世界は造られているかも知れない
そんな事を
気づかせてくれたりするのが
昼下がりというやつなのだ
僕は空を見て
そう納得した
掴み所のない雲は
実際にも掴めず
それは理に叶っていたからだ