詩人:はちざえもん
彼女が写す写真にはいつも人がいる。痩せ衰えた腕をしゃんと構えて今日も彼女はシャッターをきる。彼女の切り取る風景は笑顔がいる。日に日に衰える体を支えながら今日も彼女はシャッターをきる。「元気だったあの頃には見えなかった景色が、今は見えている世界はこんなにキラキラ輝いているだから、これからも生きる皆にはそれに気が付いてほしい」そういって彼女は笑いながら泣いた痩せた腕にカメラを抱きながら