詩人:soul
風が強く吹いた
そんな日は
何処かへ消えたくなるのです
可もなく
また不可もなく
流される雲に
憧れを抱いて
見上げているのです
風が強く吹いた
そんな夜は
何かを無くした気になるのです
否もなく
また応もなしに
何処までも続きそうな黒や
気紛れ発光体に
浚われそうになるのです
気づいた頃には
夜が明けて
忘れる頃に
西へ終わるのでしょう
風が強く吹いた
そんな日に
風見鶏は右往左往
可もなく
また不可もなく
いつまでも回り続けているのでしょう
分かち合えない感情と
終わらない空虚を抱いて
2004/07/02 (Fri)