詩人:のん
知らずにいたんだ
ただ時を重ねてくだけで
生きていけると思ってた
生きづらいのは自分のせいだと
自分を責め立てた
どこへいってもそれが個性だと思ってた
居場所を作るのが下手で
どこが安心できるかなんて
探してない
居づらさなんて考えもしなかった
ただ誰かのためになれれば正義だと
ただ生きてることが親孝行だと
そう思ってた
気づいたら器になにも入ってなかった
キャンディーも唐辛子も塩も何もなかった
どこに行ったのか
また初めから集めよと神様がくれた贈り物かな
違う。面倒臭がりだから僕が捨てたんだ