詩人:りんくす
頑丈な砦に守られた砂の城陽の怒号にも高波の歌声にも決して崩れることはなく水平線と空との境界を睨み続けるふと訪れた一羽のコウノトリ砦に巣作りを始めたその様子に砂の城は崩れ落ち砂と砂とを繋いでいた番は涙となって海の碧へと駆け出した常にトリが高く低くそばを舞い砂の城はいつも睨み付けていたあの水平線へと辿り着く潮の乙女にいざなわれて