詩人:EASY
色んなことをこの僕が
決めざるを得ず
決めている
誰かの思うことだとか
感じることさえ決めている
きっと
悲しんでるに違いない
怒っているに違いない
嫌っているに違いない
愛してくれているのなら
それはそうかも知れないと
こんな風にしてこの僕は
色んなことを決めている
何が正義で悪だとか
何が本当で嘘だとか
空がどんな風だとか
それが在るのか無いのかも
すべてを僕が決めている
いったいこの世界を
僕はどうするべきだろう?
でも本当はそんなこと
どうでもいいことなんだ
そんな下らないことに
僕は今さら気がついた
どうするべきかということさえ
何処にもありはしないんだ
だってそうだろ?
世界のすべてをこの僕が
決めざるを得ず
いるのなら
僕は猫の様に注意深く
それでいて安らかに
眠るような生き方で
世界を遊ばせて行くだけだ
それは好きなように
軽やかに
廻ってくれるだろう
僕はもう何も決めない事にした
その美しい眺めを
妨げるだけだから