詩人:千波 一也
橋の途中で車を停めて海風のなかを歩いたきみの髪が揺れてワンピースの裾が揺れてぼくはなにを撮ろうかどうやって撮ろうかしろい光に汗かいて橋の下には青い海がただ広がって空との境を拒みもせず迎えもせずただ広がってきみは待っていたんだね海風にまつわる香る日をぼくも待ち続けていたんだ真っすぐに続く青の日を橋の途中で車を停めて海風のなかを歩いた待つことをしない待たれるだけのやさしい島で