詩人:千波 一也
そらを見あげる銀のあしもと繰り返される風の名は誰にも帰らぬ物語おだやかにおだやかに波が陸へと続く約束をやさしく迎えられたらいたみも同じく呼べるだろうか素足をよろこぶ傷たちの群れ主人となってそれを履けたら夜はひとすじ晴れてゆく