詩人:甘味亭 真朱麻呂
毎日詩を書き続けることで
自分の精神を安定させてる
覚えた限りの言葉をかき集めて
あり合わせの言葉で
意味合いがとれるようにつなげたり切り離したり
言葉遊びを繰り返す僕
数えきれない言葉が世界に溢れていて
その中から
書こうとする世界にあった言葉を選ぶ
退屈しのぎにビー玉を転がしながら
途方に暮れたときには何もせず風の音に耳を傾ける
憎しみも
愛情も
やさしさも
悲しみも
すべてをひとつに束ねることは難しいもの
きれいに書こうとするとすぐに欲が出て最初のイメージとはかけ離れたものになる
だから難しいんだ
言葉を扱うのは容易なことじゃない
だから悩んでいる
急がなくても
焦らなくてもいいのに
どうしてか
時間が差し迫るような感覚にとらわれて
気づくと言葉の恐ろしさに息をのむ
まるで操られでもしてるかのように
僕は詩を書く
遊び遊ばれている。