詩人:高級スプーン
今スグ
買わなきゃ
リアルじゃ無くなる
という妄想
手に入れたものは
押し入れに直行し
過去になりゴミになる
後は振り返らない
綺麗さっぱり忘れて
ジタバタ ドタバタ
自分を揺らす
覚めない日々に
潜む未来
クライマックス間近で
撃たれそうになって
布団に隠れて
怯えた夜
あの頃
僕は
終わりと始まりを
予感して
真夜中も朝も昼も夕方も
姿形が変わってた
幻と現の境目で
大人にも子供にも無い
気持ちに捕われて
掻き乱されながら
光より速く
生きたがった
2005/02/02 (Wed)