詩人:千波 一也
伏すべきあては知らずにきたからねがいはさほど鋭くはないそれでも痛みは確かにあって聞くべき声は必ずあってこれまで何度も失ってきた拾い集めた鏡のなかに夜のかけらを光らせて何度も何度も求めつづけたもう二度と、など果たせもしないいつわりならば明日また生きていよう生まれてこよう広大なこの灯りのすみに