ホーム > 詩人の部屋 > 千波 一也の部屋 > 常夜灯 > 投票

千波 一也の部屋  〜 「常夜灯」への投 票 〜

  • 千波 一也さんの「常夜灯」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[179643] 常夜灯

詩人:千波 一也


なにも

視なくて良いのなら

なにも視ないで

おくが良い


なにも

聞かずに済むのなら

なにも聞かずに

おくが良い



常世をわたる夜の舟には

信じた過日が乗っている

にわかには

信じがたい姿で

時々向こうを許して

みせる




 洗い流したはずの鱗粉に

 うずもれている呼吸を

 見出せ、はやく




落ちてゆくのも

のぼってゆくのも

とらわれのない

従順な途


からまる糸が

淡く通過を始めたら

夜はまっすぐ

影になる


隠れようのない

炎と水が

時間を

結ぶ




2012/11/23 (Fri)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -