詩人:猫の影
信じれないの信じないの 誰もあたしを見てないの
あたしは誰にとってかけがえないの?誰もあたしを見てないの
愛して欲しい愛されたい 形の在るものちょうだいよ
何もかもが頼りなくて 安心してもたれ掛かることなんてできやしない
今日と明日の間の空を フラフラフラフラ歩いていたら
気付けばそこはどこかしら?あたしの今はどこかしら?
足の下には現実世界。そこにあたしのカラダはないわ
ねぇもうそろそろ 下へと続く青い糸 切ってしまっていいかしら
何もかもが背を向けて あたしはどこでも孤独なの
千切れかけの世界との糸を繋ぎとめるのにに疲れ果てて
暗い孤独と黒い空虚に魅せられて
寂寥の脅迫に耐えきれなくなるの
気付けばあたしの腕からは真紅の命が流れてる…。