詩人:綾
青い春のつむじ風きっとそんなようなものだ伏した睫毛とか整った横顔とか今日 目が合った回数とかひそかに大切にしていたこぼれる管楽器の音と運動部のかけ声が重なると途端に放課後らしくなるその柔らかい髪に触れたとき眠る背中にキスをしたとき甘い匂いは寂しさと恋の渦を呼んだその先のことはまだ誰にもわからなかった