詩人:ハoィンロ
吐く息はまだ白くかじかんだ足は感覚を鈍らせる外の世界に放り出され今までなんとか生きてきた私が見てきた世界それは幸せなどない世界人の群れは足早に家路を急ぐ街のネオンは怪しく光り街灯に照らし出された私夜風に舞う牡丹雪シンシンと降り続け街を白く染めていく私の心も掻き消されていく一匹の野良猫吐く息は白くならず雪を溶かすこともなく静かに消えた