詩人:綾
忘れものという落としものを拾ったのそれはいつの間にか手からこぼれる砂のようにするすると落としていた忘れものきっともう会うことはないだろう人や過去になってしまった恋のことあたりまえだったものが懐かしいと思うようになったことそれは不幸なことじゃない別の幸せを歩いただけのことなんだかね眠れない夜もあるだけのことよ