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綾の部屋


[119] もの思い
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忘れものという落としものを拾ったの
それはいつの間にか
手からこぼれる砂のように
するすると落としていた忘れもの

きっともう会うことはないだろう人や
過去になってしまった恋のこと
あたりまえだったものが
懐かしいと思うようになったこと

それは不幸なことじゃない
別の幸せを歩いただけのこと

なんだかね
眠れない夜もあるだけのことよ



2015/04/25 (Sat)

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