詩人:蒼月瑛
悲しき慕情が降っている嬉しき人情が落ちている私はそれを拾いあげ、知らん顔して、食べちゃうの。味なんかないけれど、私はまた拾いあげ食べちゃうの。そんな自分に気づいてしまうのはずっと後それでもなお、私は駄々捏ねるのごめんなさい悲しき慕情はどこへ行く嬉しき人情はどこかへ行った悲しき慕情はまた泣いて、嬉しき人情消えちゃうの。もう食べちゃわないよ。そう呼び返すのだけど悲しき慕情は止んでしまった。嬉しき人情は帰って来ない。ああごめんなさいと呟くの。