詩人:乙
夢に両脚が生えてさ、すたこらさっさと逃げていったんだ。「叶わない夢を見ていても無駄ダヨーだ」、──と言ったかどうかは知らないが、走り去ってゆく夢の背中を見て、御主人様たちは大人しく座ってた。誰も彼も、間抜けな面しやがって!どれもこれも、飾られ方ばかり気にしやがって!