詩人:はちざえもん
絡み合う糸があって
ほどく事も出来ず
諦める事も出来ず
壊す事しか出来ない
ノートの片隅
空白を埋める事も出来ず
ただ黒く塗り潰す
何となく手に取る消ゴム
頭のモヤを消す事も出来ず
机の上へ投げ捨てる
そこに固まりきらないものがあって
確かに焦りを感じていて
少しずつ締め付けられている
息苦しさを感じる青空の下
どこへ行こうとも、どこへも行かなくとも
自由に絞め殺される
教室の隅
転がる紙くず
誰も拾いはしないだろ?
行き交う人混みの中じゃ
俺の声は響かない
2005/10/17 (Mon)