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詩人:健吾
今あなたの目には
何かが映ってる
俺じゃあない
自嘲する
俺は自分を外から見て
あざ笑う
滑稽なやつだな
そう思う
なんで?
なんでそんなにこだわる?
わからない
自分の矛盾に気づいて
また自嘲する
きみの目は俺を見ていないのに
道化は滑稽なダンスを踊る
観客のいないステージで
汗をかきながら踊る
観客は夜空に輝く星たちだけ
それもすぐに雲に覆われる
そして雨をふらす
孤独な空間を冷たさがつつむ
それでもその道化は踊り続ける
俺は踊り続ける
客席に君が座って目をこっちに向けてくれるまで
いつまでもずっと…