詩人:野上 道弥
月明かりの下
私の肩を抱いて
静かな寝息をたてる
大切なあなた
肌と肌を触れ合わせている
この時間だけは
いつもいつも形容できない
私の漏らした吐息は
つないだ手と手のように
あなたの寝息と混じり合う
あなたに乱された髪は
あなたの肌を抱いている
息や髪にまで嫉妬しそう
そう想ってみたら
あなたの唇を奪いたくて
そっと口付ける
今度は私が代わってあげる
私があなたの肩を抱いて
私の胸の中で眠らせてあげる
目を覚ましたら
もう一度口付けして
寝顔まで優しいあなた
2003/02/08 (Sat)