詩人:まろふに
眠った僕を置き去りに部屋を出ていく君
明け方メールで目覚めて 君がいないのに気づいた
たばこ臭いシャツを脱ぎ捨てドアに放った
あれからぱったりどっちからも連絡を取らない
別々にほら当たり前のように誰かといるんだろう
渇いた喉をしょっぱい水で潤すように
曖昧な僕のズルさ 踏ん切れない君の愛情
何もかもをあの夜明けの
冷めたく触れた空気に溶かして 逃がして もう行こう
あれからいつもの駅の早いラッシュで
気づきもせず僕らは何度かすれ違ってるだろう
互いの横顔も 言えなかった最後も
忘れて 忘れよう 忘れた