詩人:夢
事実を言います
この星は自動的に回っています
哀しいという感情は無意味です
そんなのは単なる感傷で
鋭利な理屈の前にひれ伏すだけです
この星は決まった軌道しか歩めません
人は生きたいようにしか生きれません
世界は運命の囚人です
人は自分の感じた以外の感情を感じられません
だから僕らは嘘で汚れていきます
自分の世界を守るために
僕にはそれがどうしようもなく哀しくて愛しいから
意味なんて要らないと思ってしまうのです
こんな僕は自由ですか?
僕らの世界は
くるりくるりと回り続け
きっといつか止まります
だから―――