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[33671] もしも、或いは二択、或いは

詩人:鈴砂

例えば街で独りお茶会をしている時
偶然にも君を見つけたとしたら


もしもその時
君がすっかり変わり果てていたら
君は僕に気付かず
もしくは何を語ることも無く
或いは完全に無視を決め込み
僕は硝子の向こうを悲しく眺め
街の真ん中で泣くだろう

もしもその時
君が全く変わらず
懐かしいあの時のままであったとしたら
君は僕に少し哀しげな視線を向け
僕が永く待ち焦がれていた
あの日のような優しい声を
少しだけ聞かせてくれることだろう

だが君は気付く
僕の眼には何も映ってはいないと

何故なら
僕はその時にはもう
すっかり変わり果てているだろうから


もしもそんな日が来てしまうのなら
或いは
終わりだけ忘れて
同じ一年だけ
ずっと繰り返して

2005/05/08 (Sun)
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