詩人:チェシャ猫
その手を離さないで剥がれ落ちてゆく時間を僕は止められないけれど・・・声さえ知らずに涙は零れた笑みさえ漏らさず夜は訪れたそれでも求めた確かな温もりに今も出口は見つからず痛いくらいに重ねた唇を壊れるくらいに抱きしめたその体を瞬き一つで連れ去って運命は微笑むのさ置き忘れた未来に照らされて・・・手を伸ばしても届かない時間があなたの瞳に影を落としてもその手を離さないで零れ落ちてゆく涙を僕が強さに変えるから・・・