詩人:遥 カズナ
そうタンスの棚のまあ一番上か下あたりにしまわれた一見したところであらためてしまっておく場所さえ覚束ない写真のようなモノであるそれは残した者にとってはそれ迄の生涯の理由をはらみ一人では抱えきれなくてと言うか たまらず溢れて零れ落とした涙そのものなのであるがそれを ふと見やった誰かにとって何の意味も残せない位ならそのまま知られずにおかれてしまった方が どんなにかましな話しであろう