ホーム > 詩人の部屋 > 千波 一也の部屋 > 千代紙 > 投票

千波 一也の部屋  〜 「千代紙」への投 票 〜

  • 千波 一也さんの「千代紙」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[180704] 千代紙

詩人:千波 一也

幼い日々が
やわらかく在ったのは
いつわりごと、が
易しかったから

不器用な手に
添われていたから


ひとつひとつの横顔は
おぼろ気だけれど
ぬくもる匂いは
きえ去らない

わたしのなかの
幻灯機


ひかりの粒を
寄せあつめたら
おもても裏もなくなるね

昨日は、あした
明日は、きのう

いろを極めた
影たちがつながる


華やかに
ことばを紡げたら、と
願いごとの続く限り
幸せはとぎれない

たよりなげな指たちが
とじては咲いて
咲いてはとじて

息吹は
おわらない



2013/02/06 (Wed)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -