詩人:ユズル
たとえば 森へ続く散歩道を
可愛い花を 髪にかざって
アイボリーのワンピースで
弾むように 歩いていく
そんなふうな 憧れ
でもね 汚い空気の中を
時計の音に追われながら
冷たいまち 窮屈な服で
疲れ果ててうつむいてる
くだらないなあ 現実
夢みがちなわたしを
つないでいるのは
かすかな期待と迷い
夢に橋をわたしても
とどまるのはなぜかしら
空気を切り裂いて
その衝撃で
進んでいくようなひとには
なれなくても
夢に橋をわたしても
まだ まだ 渡れないのよ
2009/02/09 (Mon)