詩人:千波 一也
ひょい、と放り投げた缶コーヒー疲れた顔したおまえはつかの間あわてた顔になるあわてた顔でキャッチして細く、わらうおまえの横にしゃがみこむのもいいけれど言葉を探して言葉を選んでたそがれるのもいいけれどそこにおまえは見えないからねわたしの、わたしのためだけ、の取りつくろいしか見えないからね放り投げる物は何だっていいほどよい距離で放れる物ならばおまえに向かうたやすい線が描けるのなら何だっていい