詩人:まとりょ〜鹿
物言わずベッドの隣衣擦れの音。私はただ目に映る全てのモノを綺麗に残したいだけだったのよ。出てゆくんなら私の見えない時にして寝たふりしながら止める事の出来ない女を貴方は見透かしてたのね。時は笑える位ぐるぐる巡ってゆくけれど私は笑える位この籠にこもったまんま貴方の帰りを待っている。私をこの籠に閉じ込めたのはあの日消えた貴方。私独り広いベッドで寝返り衣擦れの音。貴方が居ないと教える音。