詩人:右色
疑問を投げかける夕暮れの赤い光に照らされて長く 薄い 僕の影へ他人を満載した電車の影が薄い緑色のフェンス越しに伸びてきて瞬間、僕の影と重なるガタン、ガタン、ガタン・・・電車が僕の横を通り過ぎるその刹那影に投げかけた疑問は確かに「その場所」へと届いていた僕は立ち止まり「嬉しい」と「寂しい」で作られた涙を決して流すまいと赤い空を仰いだ