詩人:高級スプーンあと何年
清濁合わせ呑むのはさぞ不味かろうましてや他人が犯した過ち自分の業のように飲み干すのは何でだ?誰にも見放された俺を見据える両眼に宿る光茨の道より険しい針の筵を傷つきながらも避けずに進んだ覚悟が見える光そこからどうやって逃れようか考える思考さえ放棄した人間をやめた何者かにあたたかいミルクを一杯その温もりを啜るのはさぞ美味しかろう堪える涙を零さなければ