詩人:千波 一也
希望という名の紙切れよ希望という名の瞳に渡れ誰かは無謀と云うだろう或いは幼稚と嗤うだろう希望という名の未熟さよ立ち止まるがいい思う存分に希望という名の愚かさよ立ち戻るがいい思う存分にあちらこちらへ身を捩らせてあちらこちらへ心を捩らせて見るに堪えない紙切れとなってもそこに埋もれた希望のことをお前は決して見限るな希望という名の紙切れは希望の瞳に留まるだろう絶望という名の声ならば絶望の耳元に届くだろう